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九州国立博物館「国宝大絵巻展」
※今回の掲載画像はすべて九州国立博物館より提供されたものです。会場内での写真撮影は禁止されています。ご注意ください。

ずっと楽しみにしていた九州国立博物館の「国宝 大絵巻展」をようやく観に行ってきました!

10時に会場入り。会期ぎりぎりのせいか、朝早くからなかなかの人だかり。
今回の展覧会は、会場やカタログにも書いてあった通り、見せ方に工夫が凝らされていて、絵巻以外の展示空間自体も楽しめる様になっていました。
印象としては、万国博覧会のパビリオンを楽しんでいる様な感じ。つまりは年齢を問わずより多くの人が楽しめる様な展示になっているということです。
例えば、コンピューターグラフィックを使った「粉河寺縁起」のアニメーション。子供でも無条件に楽しめると思います。
他には、他の絵に出てくる事物との比較ができる「百鬼夜行図」。



今の文化では何を意味しているのかわからないもののけも、比較説明がしてあることで、より興味が涌きました(しかも笑える)。
一方で、絵の時代背景の説明やストーリー展開の解説も簡潔ながら、しっかり行なわれています。絵巻の見方作法の説明なんかも改めて観るとふむふむ…とためになり、おもしろかった!



作品数はやや少なめな感じ。絵巻全集もってるわっていう熱心な絵巻ファンには物足りないかもしれません。でもまあそんな方なら展示替えの前半後半両方を観て、満足されているかとは思いますが…
もちろん、やや少ないとは言うものの、じっくりストーリー展開が追えますし、一点一点言うまでもなく素晴らしいの絵巻です。「一遍聖絵」の美しさには鳥肌が立ちますし、「絵因果経」の色の明るさ、「矢田地蔵縁起」のお地蔵様の清廉な美しさは見惚れてしまいます!補修の後さえ味わい深い…






あと、以前歌舞伎で観て、ものすごく印象に残っていた演目「日高川」にまつわる日高川草子が観られたのがものすごく嬉しかったのです!
女の情念の怖さを静かに見せてくれますし、オチが出色!
「華厳宗祖師絵伝」との龍の違いも印象深いです。

カタログも安価で楽しめる作りになっていたのでオススメ。
国立博物館スタッフの皆さんの心意気と情熱が伺えるつくりになっています。強いて言えば原画自体そう大きいものではないので、トリミングやクローズアップよりも、もっと長く、もっと多くの部分を観たかったなあ…断ち切りで次ページに移るページがもっといっぱいあればより絵巻度が増してよかったのに…と思ってしまいます。

なお、観に行かれる方にひとこと。
どの展覧会にも言える事ですけれど、最初の方の展示物には特にひとがたまりやすいので、背後からそっと観ておいて、先の人が若干少ないものをじっくりとみてから、余力があったら戻って入口付近のものを観た方が良いかなーと思います。後ろの方にもすばらしい作品が目白押しなので、並んで待って、時間切れや気力切れで後ろの方の作品までちゃんと観られなかったらもったいないですからね…!

ともあれ、今まで、絵巻の展示は絵を追うくらいしかできていなかったのですが、今回は理解度が高く、そのおかげで満足度も高かったです。
ところで、最近、展示タイトルに「国宝」って付けるのがはやってるのかな…?
東京国立博物館で観てきた薬師寺展にも「国宝」ってついてた…まあ、確かに国の宝にはまちがいない!
そんな国の宝達との出会いを心行くまで楽しみながら、家にある絵巻全集をまた観たくなるよねーと父上と言いつつにこにこ帰宅しました!
comments(0) | 音楽・本・展覧会 | 三鈴
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